【2017年11月】永楽館歌舞伎と出石街歩き~着物でお出かけ~【兵庫県豊岡市①】

モロッコ旅行記の途中ですが、こちらを先に書きます。

毎年11月初めに兵庫県豊岡市で開催される「永楽館歌舞伎」を見てきました。
新大阪から高速道路に乗って、出石へ向かいます。
途中、西紀のサービスエリアでお昼休憩取りました。ここのパン屋さんの黒豆パンが美味しいです。(1個買って、幕間に食べました。)

↓但馬牛カレーを食べました。
但馬牛カレー

出石街歩き

出石に到着してから、街をふらふら歩きます。
駐車場には観光バスが何台も止まっていてにぎわっていました。
出石

天気が良く、葉っぱも色づきつつありました。

諸杉神社

御祭神は多遲摩母呂須玖神です。
神さびた雰囲気でした。
観光客が数人歩いていましたが、社務所は無人でした。
諸杉神社

辰鼓楼

明治時代初期の時計台です。
池には錦鯉が泳いでいました。
辰鼓楼

辰鼓楼の通り沿いにある喫茶店でぜんざいとコーヒーをいただきました。
雰囲気のある素敵な喫茶店で、お練りの写真や愛之助さんの押隈が飾ってありました。
ぜんざい

お土産物屋さんに「コウノトリ育むお米」コーナーがありました。
手のひらサイズのカラフルなパッケージが可愛いです。
コウノトリ育むお米

 

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第十回 永楽館歌舞伎

永楽館は約350席しかないこじんまりとした芝居小屋です。
館内はほぼ枡席(座布団席)で椅子席が少しあります。脚の悪い方や、座布団に座るのが苦手な方は椅子席を頼むのが良いかと思います。
永楽館

舞台から近い花道横のよいお席でした。
永楽館

席につくと、ビニール袋、レインコート、雑巾のセットが置いてありました。むむむ…?
ビニール袋、レインコート、雑巾のセット

仙石騒動

ご当地出石のお家騒動を題材にした復活狂言です。
片岡愛之助さんが善悪2役早替わり、中村壱太郎さんが傾城とお殿様を2役早替わり、中村鴈治郎さんが捌き役、中村寿治郎さんと中村種之助さんが善の側のお侍でした。
神谷転(善役)の愛之助さんと仙石左京(悪役)の愛之助さんが1人2役でチャンバラをするのですが、どこで入れ替わってどこから出てくるのかを考えながら見るのも楽しいです。

幕間にお茶子さんがやってきて、「ビニール袋が2枚あります。1つに荷物を入れてください。もう1つに座布団ごと入ってください。その上からレインコートを着てください」と言われました。
念のため、雨コートも来ました。

↓その結果、とても歌舞伎観劇とは思えない姿に…!
レインコート着用

前2列にはこんな姿になった観客がずらりと並んで座っています。
それを見て噴き出しもせずにお芝居する役者さんってスゴイなぁ。

休憩後、舞台には池があり、愛之助さんが水をまき散らしての(わざとですよね?)熱演でしたが、池は上手側にあったので私はほとんど濡れませんでした。
「思ってたほど水が飛んでこなかった」とほっとしていたら、種之助さんの立ち回りで水が飛んできました。油断大敵ですね。本水の雨も降っていました。
役者さんが客席を走り回ったりして、大サービスでした。

最後は悪が裁かれ、善が復活してめでたしめでたしなお話でした。

弥栄出石賑

上方歌舞伎の古式手打ちにのっとって役者さんが登場し、いつもの口上とは趣向を変えての劇中口上がありました。
手拭巻きもありました。(私はとれませんでしたけど。)
口上が終わってから所作事「元禄花見踊」です。

永楽館でもお米(新米です)を売っていたので、買ってみました。
美味しかったですよ。
コウノトリ育むお米

 

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この日の着物

錦秋名古屋顔見世で着たのと同じ吹き寄せ柄の小紋と銀杏の帯です。襦袢はクリーム色に桜の花びら模様です。
半衿はピンクのハート柄、帯揚げは飛び梅の絞り、帯締めは白に紅色のアクセント付きにしました。
この日の着物

車内でうとうとしてしまったため、襟に少しファンデーションがついてしまいました。
ガード加工をしてあるので、たぶんきれいにしてもらえると思います。

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【2017年10月】愛知県岡崎市のカクキューで味噌蔵見学【着物でお出かけ】

先日、呉服屋さんのお出かけイベントで愛知県岡崎市の味噌蔵見学に行ってきました。残念ながら雨降りでしたが、着物を着て出かけます。

今回見学したのは、2006年のNHK連続テレビ小説「純情きらり」の舞台となった「カクキュー」さんの「八丁味噌の郷・資料館」です。
名鉄本線の新安城駅で各駅列車に乗り換え、岡崎公園前駅で下車します。桜の季節は混雑しますが、普段は人が少ないです。

↓自販機にオカザえもんのイラストがついてました。
自販機にオカザえもんのイラスト

ちっちゃい子はオカザえもん Jr.だそうです。オカザえもんってバツ1だったんですねぇ。

 

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カクキュー 八丁味噌の郷・資料館

観光バスが止まっていて、盛況でした。
カクキュー 八丁味噌の郷・資料館

味噌蔵

案内係の女性について、敷地内を回ります。この日は日曜日だったので、工場はお休みでした。
味噌蔵に入ると、お味噌のいい匂いが漂ってました。
カクキュー 八丁味噌の郷・資料館

桶の上の石は職人さんが積み上げるそうで、地震でも崩れたことがないそうです。すごい!

最後に2種類のお味噌汁(具はなくて、汁だけ)の試飲と味噌がかかった蒟蒻の試食ができます。
お土産に赤出し味噌をいただきました。
売店も併設されていて、ゆず味噌だれと春華堂の「みそまん」をお土産に買いました。
「みそまん」の包みを開けるとお味噌の香りがします。中にはこしあんが詰まっていて美味しかったです。
ゆず味噌だれ、「みそまん」

八丁魚光で昼食

見学の後は「八丁魚光」さんで昼食です。
↓の写真からわかる通り、盛りだくさんでした。デザートも2種類出て、お腹いっぱいになりました。田楽が美味しかったです。
八丁魚光で昼食

 

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この日の着物

矢絣の着物、グレーの市松模様に桜の花びら模様の帯、ドングリの帯留(箸置きに金具をつけたもの)です。
襦袢は洗える二部式のもので、草履は裏がゴムのものにしました。もちろん、雨ゴートを上から着て出かけます。
着物と帯はポリエステルで、今の呉服屋さんで初めて買い物した時に、着付け用の和装小物と合わせて買い求めました。吊るしのポリ着物ということで洋服よりも安かったです。安物ではありますが、着物を着始めた頃はこの着物と帯で着付けの練習をしていたので、愛着があります。
この日の着物

袷のポリ着物はこれしかないので、大雨予報の時はたいていこの着物を着ます。(お食事会などの改まった席には、雨が降っていても正絹の着物を着ていきます。正絹の着物にはガード加工をかけてあるので、ある程度の水ははじきます。)
ドングリの帯留は“なんでも帯留にしたくなる病”にかかっていた時に作りました。
帰宅後、着物と長襦袢はつけ置き洗いして陰干ししました。ネットに入れて洗濯機で洗ってもよいらしいのですが、なんとなく心配なので手洗いしています。

↓前回のお出かけイベントの記事はこちらです。↓

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【2017年10月】錦秋名古屋顔見世 昼の部観劇【名古屋におでかけ②】

第2部「錦秋名古屋顔見世」昼の部観劇

いよいよお芝居が始まります。

恋女房染分手綱 重の井

重の井が御奉公のために我が子の三吉を振り捨てていかなくてはならず、三吉が泣きながら去っていく幕切れがとても切ないです。
続きが気になってあらすじを調べてみたら、三吉の父親がどうしようもない男でした…(ハッピーエンドになるようですが、なんだか納得できません…)

↓幕間にお弁当を食べました。
幕間に食べたお弁当

番町皿屋敷

皿屋敷というと、井戸からお菊さんの幽霊が出てきて「一枚~、二枚~、三枚~(中略) ああ、一枚足りない…!」という怪談を思い浮かべるのですが、全く違うお話でした。
青山播磨(殿様)とお菊(腰元)は恋人同士です。身分違いの恋なので、お菊は「殿様が奥方を迎える」とのうわさを聞いて、播磨を試すためにわざと家宝のお皿を割ります。
お皿を割ったことについては寛大に怒らなかった播磨ですが、疑われて試されたと知った途端に大激怒。残りのお皿を割って、お菊も手打ちにしてしまいました。
梅玉さんが素晴らしくて、お皿を出させて割る場面からじっと見入ってしまいました。

↓名古屋らしい緞帳です。
日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールの緞帳

幕間にモナカアイス(抹茶味)を食べました。
御園座のモナカアイスは皮がパリパリしていて美味しいです。

蜘蛛絲梓弦

愛之助さんの5役(小姓、太鼓持、座頭、傾城、蜘蛛の精)早替わりです。愛之助さんの女形(傾城)は珍しいですね。
傾城と言っても、髪は結っておらず、ばさっと下ろしてます。(でも、べっこうの簪はついてます。) 綺麗なのですが、早替わりのために眉をテープで貼っているので、テープの上下が皺に見えて、少し残念でした。
最後に蜘蛛の精が糸をバーッと投げるところは盛り上がりました。糸を投げるたび、後見さんが手でくるくる巻いて片づけてます。大変そうです。
紅葉の背景が季節にぴったりでした。
楽しかったです。

お土産に「名古屋の殿様」(栗のどら焼き)を買いました。
名古屋の殿様

 

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この日の着物

吹き寄せの小紋に銀杏の袋帯、蜘蛛の帯留です。
袋帯のお太鼓柄を出すのに四苦八苦で、電車の時間に間に合わないかと思いました。
この日の着物

雨予報だったので、襦袢は洗える二部式、草履は裏がゴムのものにしました。
雨ゴートは二部式のナイロン地?です。撥水加工した反物で仕立てた雨コートと比べたら全くお洒落ではないのですが、実用的です。帰り際、客席でコートを着ていたら、着物の女性に「そのコートは呉服屋さんで買ったんですか? こういう日は必要ですよねぇ」と声をかけられました。やはり、着物を着る人にとって、雨対策は悩みの種のようです。
余談ですが、「内股で歩くとはねた水が着物につかない」と聞いて以来、雨の日は大げさなくらい内股で歩いてます。今のところ、着物に水がはねたことはありません。

↓錦秋名古屋顔見世 夜の部の感想はこちらです。↓

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