セルジュ・ゲンスブールを聴きながら【徒然日記】

私は一時期思い付きでフランス語を習っていたことがあり、今でも出社前にNHKのラジオ講座「まいにちフランス語」を聞いています。(余談ですが、ラジオの外国語講座を聞いていると、時計を見なくても番組の内容によって時間がわかるので便利です。)
フランス語の歌を聴くようになり、セルジュ・ゲンスブール(発音する時はゲンズブールの方が近いように思います)にたどり着きました。

セルジュはジェーン・バーキン、ブリジット・バルドー、カトリーヌ・ドヌーヴ、フランス・ギャル、フランソワーズ・アルディ、ヴァネッサ・パラディという錚々たるスターに曲を提供しています。
決して美男子ではありませんし、スキャンダラスな存在ではありますが、なぜか心惹かれます。
「もう少し早く生まれていたら、ゲンスブールの活躍に間に合ったのに…」と残念に思いながら、DVDを見ています。

 

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バーキン&ゲンスブール
1974年5月4日に放送された、ジェーン・バーキンとゲンスブールのバラエティ・ショーです。一歩間違えたら(間違えなくても?)コントになりそうな映像が満載ですが、セルジュにおんぶされるバーキンが幸せそうで、それだけでも見る価値があったかなぁと思います。
途中でパンの入った買い物かごを下げた男性が語り始め、それを聞いている人たちの笑い声が聞こえるのですが、私の仏語力では何を言っているのかさっぱりわかりません。


 

セルジュ・ゲンスブール・ショウ
1978年4月9日に放送された、ゲンスブールのデビュー20周年を記念して行われたショーです。フランスの有名人?が出演して歌っているのですが、バーキン以外はわかりません。
セルジュも何曲か歌っています。
セルジュがチェーン・スモーカーということは有名ですが、トークの間もずっとタバコを吸っていますし、歌っているときもタバコを離しません。
バーキンも番組中にタバコの煙をスパーッと吐いています。(時代を感じますねぇ…)


 

 

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ゲンスブールと女たち
1991年に亡くなって、2010年に伝記映画が作られるあたり、セルジュのカリスマ性ってすごかったんですね。
公開されたときに映画館に見に行きました。
ブリジット・バルドーの登場シーンがかっこよかったですが、そこ以外は記憶の彼方に飛んでます。

ディヴァインB.B.
ブリジット・バルドーのミュージッククリップ、メイキングなどの映像が収録されています。セルジュも出演しています。
セルジュとバルドーの「ボニー&クライド」が素敵です。(セルジュの曲の中で、これが一番好きです。)

 

バルドーは自伝「イニシャルはBB」で言いたい放題なのですが、セルジュのことは悪く言っていないのが印象的でした。

 

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ノーコメントbyゲンスブール
若い頃から晩年まで、セルジュの映像を集めたドキュメンタリー映画です。
公開されたときに映画館に見に行きました。
バルドーやバーキンのような美女の映像を背景に、セルジュが独特の声でぼそぼそと語っています。「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」がバルドーからバーキンに変わるところが上手いなぁと思いました。
「ラ・マルセイエーズ」をアカペラで歌う場面はしびれました。


 

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冬にこたつで本を読む~今さらながらの『銀河英雄伝説』(漫画版)~【読書日記】

学生時代、『銀河英雄伝説』が好きでした。
魅力的な登場人物が多く、ヤン・ウェンリー、ワルター・フォン・シェーンコップ、オスカー・フォン・ロイエンタールが特に好きでした。(我ながら、好みに統一性がないと思います。)
約30年前、OVAシリーズをレンタルショップで借りて見ました。
当然、道原かつみさんが描いた漫画も読みました。(藤崎竜さんの作画で漫画化されているということを最近知りました。)

 

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BOOK OFFであれこれ見ながら歩いていたら、道原さんの『銀英伝』が文庫化されているのを見つけました。(うちに単行本と総集編があります。)
その横に『銀河英雄伝説 英雄たちの肖像』という新しいシリーズの文庫がありました。(文庫になっているということは、そんなに新しくもないのですが…)
3巻で完結しているようだったので、3冊まとめて買って帰りました。
内容は、アンネローゼの山荘護衛~フェザーンに赴任していたユリアンの帰還までです。

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読んでいて、とても懐かしい気分になりました。(最近読んだ本は内容を忘れたりするのですが、若い頃に読んだものはきちんと覚えているものですね。)
ただ、登場人物の名前が書いていないので、メインキャラクターはわかるのですが、サブキャラクターには「これ、誰だっけ?」と名前が思い出せない人がちらほらいました。(ローゼンリッターのメンバーとか、ロイエンタールの副官?とか。)

「腐った民主制と高潔な君主制のどちらがよいか」なんて真面目に考えたなぁ…(我ながら、若かったですねー。)
学生時代に読んだ時は、登場人物がやけに大人に見えましたが、今ではヤン提督の享年を超えてしまいました。

 

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3巻の巻末に載っている「【スペシャル対談】田中芳樹×道原かつみ」で、『タイタニア』が完結したと知って驚きました。いつのまにか『アルスラーン戦記』も完結していたんですねぇ…(アニメにもなっていたんですね。)
この2作と『創竜伝』も好きで読んでいたのですが、あまりにも続きが出ないので、途中で見失ってました。
話はずれますが、昔は『銀英伝』、『創竜伝』で一発変換はできませんでした。(変なところで時の流れを感じました。)
その対談で、道原さんが「もう体力的に限界で、これ以上は続けられないですね」と話していて、寂しい気分になりました。
道原さんの描くキャラクターはイメージにぴったりなので、続きが読めないのは残念です。
ここから先も名場面がたくさんあるのになぁ…

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冬にこたつで本を読む~『源氏物語』に関する本~【読書日記】

私は『源氏物語』が好きで、それと同じくらい『源氏物語』について語った本が好きです。
以下の2冊はその中でも特に印象的だった本です。

大塚ひかり著「源氏物語 愛の渇き」
大学時代、卒論のテーマを『源氏物語』にしようと思い、源氏物語論をいろいろ読んでいるときにこの本に出会いました。私が全く気付かなかった視点から『源氏物語』が語られており、夢中になって読みました。(大学の図書館に置いてある源氏物語論とは一味違う下世話な感じが面白かったのかもしれません。)

特に印象だったのは、「六条御息所の敷地に建てられた」六条院で、「御息所の祟りが、なぜ、最も栄えた明石の君にはふりかからなかったのか」という疑問を呈し、明石の君が六条御息所に似ているという事実をあげ、「紫の上+女三宮 VS 明石の君という、六条院での構図はなんだか、藤壺と六条御息所の“代理戦争”のようにも思えるのである」と述べているところです。こんな見方もあったのかと目から鱗が落ちる気分でした。他にもそのような部分はたくさんありました。
想像だけで書かれているわけではなく、『源氏物語』以外の古典文学についても言及されています。
また、私は浮舟が嫌いだったのですが、この本を読んで印象が変わりました。
とても面白く読みましたが、卒論に引用することはしません(できません)でした。

大塚さんの本は他にもいろいろ読みました。
「なるほど!」と感心するところもあれば、「ちょっとそれは違うのでは…?」と首をかしげるところもありますが、だいたいどれも面白いです。

 

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河合隼雄著「源氏物語と日本人」
源氏物語論(特に女性論)は女性が書いたものの方が面白いように思います。(男性の書いた源氏物語論の中には読んでいて腹が立ってくるものもありますね。)
しかし、河合先生は高名な心理学者だけあって、『源氏物語』を心理学的に読み解いていてとても興味深いです。

私がすごいと思ったのは、「葵の上というと、気位ばかり高くて親しみのない女性、というイメージをもたれがちだが、はたしてそうであろうか。ある意味で言うと、葵の上は源氏を一番強く愛した-愛したいと願った-人と言えるのではなかろうか」というところです。

私は『源氏物語』の女性の中では、明石の君と葵上が好きです。
葵上を好きなのは、自分と同じで性格のきついところに共感したからだと思っていましたが、そうではなかったということに、この本を読んで気付きました。
河合先生は「葵の上は源氏が好きでたまらない。しかし、こんな源氏を愛することができるだろうか。顔を見て自分の想いを伝えようとする以前に、身体の方がこわばってしまう」とも書いています。
こんなに的確(だと私は思います)に葵上をとらえた本を、私は他に知らないです。
葵上の好きな相手に素直になれないところに、私は共感していたんだなぁ…

最近、岩波文庫から原文+注釈の新しい本が出ているので、そちらも読んでみようと思っています。

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