秋の夜長に本を読む~着物の本~【読書日記】

月に1~2回着物を着るようになってから、5年以上が経ちました。
最初の頃は「私の着物姿はおかしくないだろうか?」ということがやたらと気になって、着物関連の本を片っ端から手に取ったものです。
本を読んで先人の知恵を借りようと思っていたのに、結局本に書かれているのと同じような道を歩いていたりします。
着物や帯の種類を増やしたくて、リサイクル着物やヤフオクで安く購入したものの、目が肥えてからはそれらを着なくなるという、着物初心者にありがちな体験もしてきました。
箸置きの裏に帯留金具をつけたり、ビーズで羽織紐を作ったりもしました。
今でも、見たことのない着物の本を見つけると、ついつい手に取ってしまいます。

近藤ようこ著「あしたも着物日和」
着物にどっぷりとはまっていく過程が漫画で描かれています。
書き手のこだわりや思い入れが強過ぎると読んでいて引いてしまうこともありますが、この本は体験談がさらりと書いてあって読みやすく、内容も庶民的です。
着物を着始めた頃も「そう、そう」と頷きながら読んでいましたが、今読み返しても「わかる、わかる!」と共感できます。

 

石橋富士子著「知識ゼロからの着物と暮らす」
可愛いイラストで着物での暮らし方が紹介されています。
「着物でお手洗いに行くときって、どうすればいいんだろう…?」という疑問にイラスト付きで答えてくれた本でもあります。出かける時や食事をする時のアドバイスが載っている実践的な入門書です。

 

大久保信子著「伝統を知り、今様に着る 着物の事典」
着物のコーディネートに困った時は、大久保信子先生の本を読んでおけばまず間違いないと思ってます。
紹介されているコーディネートは正統派で上品なものばかりです。
普段着物なら自由に着ればよいのですが、少し改まった場所に出かけるときには、こういう本が手元に一冊あると安心します。

 

群ようこ著「きもの365日」
1年365日を(できるだけ)着物で過ごしたらどうなるか、という実体験が綴られています。
毎日着物で暮らすことには憧れますが、実際に着物を着て生活するのってこんなに大変なんですねぇ…
小唄の先生や踊りの先生からのアドバイスも紹介されています。
「ちょっと意地悪目線だなぁ…」と引っかかる部分もありますが、赤裸々な体験談で参考になります。

 

中島梓著「着物中毒」
ラフな話し言葉のような文章、文末の顔文字や(爆)に戸惑います。(どういう層をターゲットにした本なのでしょう?)
しかし、きもの初心者が迷うところや困るところをしっかり押さえていて、着物が大好きなんだということは伝わってきます。この本の真似をして、アンモナイトの帯留を作りました。

 

白洲正子著「きもの美」
「こうげい」というお店を銀座に出した時の体験談、素材についてのエッセイ、着物の選び方など、参考にできるできないの次元を超えて、読み物として面白いです。
口絵がカラー写真でないのが残念でした。

 

着物の本を読んでいると、着物を着て出かけたくなります。
あまり汗をかかない季節になったので、着物でお出かけするにはちょうどよいです。(雨さえ降らなければ…)
スケジュール帳を見ながら、いつ出掛けようかと考えています。

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秋の夜長に本を読む~骨董とアンティーク~【読書日記】

活字離れが叫ばれているらしい昨今ですが、私は活字中毒です。
電車通勤中や公共交通機関での移動中はたいてい本を読んでいます。
その時に興味をもったジャンルを集中して読むことが多いです。文章を読むだけでなく写真を眺めるのも好きで、時間があるときにページをめくっています。

私が骨董・アンティークに興味を持つようになったきっかけは、今思えば歌舞伎です。
歌舞伎→着物→アンティーク着物→アンティーク→骨董と、興味を持つ範囲が広がっていきました。
もちろん、資産になるような高価なものは買えませんから、お小遣いの範囲で酒器やカトラリーを買って楽しむくらいです。
そして、骨董・アンティークにまつわる物語を読んだり、写真を見るのが大好きです。

桐島洋子著「骨董物語」
まずぱらぱらと本をめくり、写っている骨董の美しさとセンスの良さにため息が出ます。
骨董のコレクションを紹介した本には、少なからず「これのどこがいいの?」という品が混ざっているのですが、この本にはそれがありません。(私にとっては、です。)
骨董を手に入れたときのエピソードも素敵です。
こんな素敵な骨董を見つけるセンスと、それを手に入れる財力を持っているなんて、羨ましい限りです。

 

六嶋由岐子著「ロンドン骨董街の人びと」
ロンドンの古美術商「スピンク」で働いた体験を綴ったエッセイです。自分では絶対に覗き見ることのできない世界が描かれていて興味深いです。
どちらかというと、骨董についてよりもイギリスの階級社会についての方が興味をそそられました。数年前、夫の海外転勤についてイギリスの田舎で暮らしていた友達が「やっぱり差別はあるよ」と話していたことを思い出しました。
そういう社会だからこそ古い物が愛されているのかな、とも思います。

 

「白洲正子の世界」
白洲正子さんの骨董の本はいくつか読みましたが、私のような庶民には「…わかんない」と思うようなものが半分くらいありました。
この本に紹介されている紅志野香炉と志野輪花ぐいのみは素敵だなぁと思います。
信楽水指について「八百万か千万とでもいうのであろうか。(中略)その半分もしないので抱いて帰った。」とあるのを読んで、伯爵令嬢はスケールが違うと唖然としたものです。

 

「白洲正子 美の種まく人」
白洲正子さんと骨董屋さんとのエピソードが面白いです。
単純な私はこの本を読んで、英国銀器のスプーンがほしくなり、ネット通販で購入しました。イギリスのスターリングシルバーはホールマークがついているので、素人でも手を出しやすいです。

 

大原千晴著「食卓のアンティークシルバー」
きらきら輝く銀器の写真が美しいです。スプーンにこんなに種類があるのかと驚きました。
写真だけではなく、銀器についての解説、ホールマークの見方、買い方と選び方なども載っていて、実際に買い物する前に読んでとても参考になりました。

 

「English Silver Hall-Marks」
イギリスのアンティークシルバーに興味を持つようになり、通販サイトで買い物をするようになると、「これ、本当に製造年はあってるのかな?」と思うようになり、ホールマークの本を買いました。(実際、写真に写っているホールマークと記載してある製造年が違っていることもありました。)
もっとはっきり判別できるかと思ったのですが、「消去法でこれかな?」というものが多いように思います。
自分の生まれた年のスターリングシルバーがほしいと思っているのですが、中途半端な年代になるので、なかなか見つかりません。

いつかヨーロッパの蚤の市に行って、掘り出し物でなくてもよいのでお気に入りの一品を見つけてみたいものです。

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【懐かしの漫画】キンモクセイと「アーシアン」【徒然日記】

毎年、F1日本グランプリが終わる頃になると、どこからともなく金木犀の香りが漂ってきます。
普段は気に留めていませんが、この時期になると、金木犀が意外とたくさん植えられていることに気付きます。

金木犀

金木犀入りのお茶に憧れて…

金木犀で思い出すのが高河ゆんの「アーシアン」という漫画です。
子どもの頃、ちはやという主人公が金木犀入りのお茶を飲んでいる場面を読んで、子供心に憧れました(笑)。
当時はインターネットが発達していなかったので、それがどこに売っているのかもわかりませんでした。子供の時の記憶は忘れないもので、社会人になってからもそれを覚えていて、初めて「桂花烏龍茶」を飲んだ時は妙に感動したものです。
バナナブレッドというお菓子もこの漫画で知りました。

「アーシアン」という漫画は、雑誌の連載で最終回を迎えた後、長らく単行本が発売されませんでした。
ずいぶん経ってから「完結版」が発売されて、ようやく最後まで読むことができました。
天使たちが地球のプラス面ととマイナス面をチェックしている理由が分かった時は「すごい話だ」と思いましたが、絵がおかしくなったのと、物語のスケールの割にラストが無難にまとまっている感じが残念でした。

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金木犀が香る季節になって、久しぶりに「アーシアン」を読み返してみましたが、ちはやが金木犀のお茶を飲んでいる場面が見当たりません。「あれ、おかしいなぁ?」と思ったら、金木犀のお茶を飲んでいる場面が描かれているのは、「SSS SPECIAL」というイラスト集(なんと1989年発行、時の流れに驚きです)に載っている漫画でした。

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この頃の絵柄が好きでした…

「源氏」という漫画の主人公である江端克己と対決?するという漫画の中で、金木犀入りの烏龍茶(桂花烏龍茶)が出てきます。

「源氏」は源平合戦をモチーフにした漫画で、斬新な発想が面白くて好きだったのですが、完結していないんですよねぇ…
高河ゆんの漫画は「源氏」に限らず、発想がユニークで面白いけど完結しないというイメージがあります。Amazonで見てみたら、昔面白いと思った漫画はほぼ未完のままでした。(最近の漫画は全く読んでないので知りませんが…)

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久しぶりに「源氏」も読み返したくなりましたが、どこにしまい込んだか思い出せず…
押入れの奥の方に入ってるかなぁ?
時間がある時にでも探してみようと思います。

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