【2017年12月】嵐山、南禅寺付近で仏閣巡り(御朱印紹介)【京都嵐山・洛東日帰り旅②】

11:00前に「時代や」さんを後にして、天龍寺に向かいます。
途中で「りらっくま茶房」を見つけました。
メニューのサンプルを見たら、キャラクターの形をしていて可愛かったです。
今回は通り過ぎただけでしたが、いつか入りたいなぁ。

天龍寺

臨済宗天龍寺派大本山で、世界遺産に登録されています。
開基は足利尊氏、開山は夢窓疎石で、後醍醐天皇の菩提を弔うために創建されました。
『太平記』にはその辺りのことが描かれています。

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庭園と本堂の両方に入場しました。
冬なので葉まで散っていますが、春は桜が綺麗だろうと思います。
観光するなら春の桜の時期や秋の紅葉の時期がよいのでしょうが、私は冬の枯れた雰囲気も好きです。(何より、人が少ないのがいいです。)
寒いせいか、池の鯉の動きがゆっくりでした。
天龍寺

↓御朱印です。
天龍寺の御朱印

広いお寺なので、一通り見て回るのに1時間くらいかかりました。

「さくら餅 稲」で昼食

甘味処みたいで、お昼時は空いてました。
パフェが美味しそうでしたが、ゆばうどん(食事のメニューはこれだけ)を頼みました。
店内の暖炉に火がくべられていました。
ゆばうどん

嵯峨嵐山駅から移動して、地下鉄東西線の蹴上駅を目指します。
私は「地下鉄に乗るなら京都駅に戻らなくては…」と思い込んでいたので、京都駅まで移動して、烏丸線に乗り、さらに東西線に乗り換えるという時間の無駄をやらかしました。(帰りに駅の表示を見て、二条駅で地下鉄東西線に乗り換えることができると気付きました。)

金地院

南禅寺の塔頭の1つで、小堀遠州作の「鶴亀の庭園」が国の特別名勝に指定されています。
また、本堂(方丈)と東照宮は重要文化財です。
「黒衣の宰相」と呼ばれた以心崇伝(金地院崇伝)が住していたそうです。
金地院

静かで落ち着いた雰囲気がよかったです。
茶室「八窓席」(重文)の特別拝観もありましたが、時間が決まっているとのことで、今回は庭園のみ入場しました。
御朱印は受け付けていないそうです。

南禅寺 三門

事前にネットで調べて、年末は拝観停止になっているとわかっていたので、今回は三門の前を通り過ぎただけです。
歌舞伎で石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と言う有名な場面の舞台となったところですね。
南禅寺 三門

小雨がぱらついてきたので、早歩きで次の目的地に向かいます。

永観堂(禅林寺)

浄土宗西山禅林寺派の総本山です。
御本尊は阿弥陀如来立像(重文)で、「みかえり阿弥陀」と呼ばれています。
「もみじの永観堂」と呼ばれていますが、紅葉は散っています。それでも、風情があって素敵なお庭でした。
永観堂(禅林寺)

池の中にある石の上で水鳥が丸くなっていました。可愛い。
こちらも広いお寺なので、1時間くらいかけて回りました。
永観堂(禅林寺)

↓御朱印です。
永観堂(禅林寺)の御朱印

続きます。

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【2017年12月】「時代や」で物具装束(十二単の上位互換)を体験しました【京都嵐山・洛東日帰り旅①】

今回で5回目となる「時代や」さんでの時代扮装です。
前の月に斎王代と典侍で平安装束を堪能したばかりですが、物具装束を着せてもらえるとあっては、行かないわけにはいきません。キャンペーンにしては値段設定がお高めですが、物具装束を着られると思えば十分許容範囲内です。
メールフォームから予約して、仕事納めの翌日に出かけました。

当日の朝は曇り空。折りたたみ傘を持っていかなかったのは失敗でした。
帰省ラッシュがピークということで、新幹線のホームは混んでました。
普段なら、ひかりの自由席には余裕で座れるのですが、この日は座れませんでした。
名古屋-京都間は30分強なので、立っていてもそれほどつらくはなかったです。

今回の物具装束はキャンペーンで4カットの撮影がついてます。(データも全部購入しました。)
唐衣(青)と表着(緋色)はあらかじめメールで連絡していたので、その下に着る衣装の色を選びます。
毎度のことながら、種類がいろいろあって迷いました。
背景は壁代にしてもらいました。

物具装束とは

『日本服飾史 女性編』によると、「女房装束の晴れの姿といえば、いわゆる俗に云う十二単で、これが最高の服装のように思われたりしているが、さらに厳儀の時には(中略)奈良時代の礼服の形を残したものが用いられた。これを物具装束という」とのことです。

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『紫式部日記』に物具装束についての記載があります。

 

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物具装束に変身!

メイクしてもらってから、衣装を着せてもらいます。
私はただ立っているだけで白→薄緑→ピンク系(数枚重ねてある)→山吹色→赤の表着→青の唐衣を順番に着せてもらいます。裙帯、 領巾、裳もついてます。
物具装束に変身

衣装はずっしりと重くて、このポーズをずっと続けていたら筋肉痛になりそうでした。
立ち姿で3カット、座って刀を持っている姿(『紫式部日記』の「左衛門の内侍御佩刀とる」のイメージですね)を1カット撮ってもらいました。1カットくらいバストアップで撮ってもらってもよかったかも。(持参したカメラでは写してもらいましたが、写真のデキが全然違うのです。)

↓持参したカメラで写してもらった写真です。
物具装束に変身

脱ぐときはまとめてするっと脱ぐことができます。
『源氏物語』で藤壺が光源氏から逃げようとした時も、こんな感じにするっと脱いで逃げたのかなと思いました。

帰りに写真とデータの入ったCDを渡してもらいました。
毎回思うのですが、ライトと修正の威力がすごいです。持参したカメラで写してもらった写真と比べると、20歳くらい違って見えます。

今回も楽しかったです。
(年甲斐もなく)お姫様の扮装もしてみたいし、別の十二単でお雛様みたいな鬘も被ってみたいし、私の扮装体験はまだまだ続きそうです。

↓前回の時代扮装体験記事はこちらです。↓

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冬にこたつで本を読む~『源氏物語』に関する本~【読書日記】

私は『源氏物語』が好きで、それと同じくらい『源氏物語』について語った本が好きです。
以下の2冊はその中でも特に印象的だった本です。

大塚ひかり著「源氏物語 愛の渇き」
大学時代、卒論のテーマを『源氏物語』にしようと思い、源氏物語論をいろいろ読んでいるときにこの本に出会いました。私が全く気付かなかった視点から『源氏物語』が語られており、夢中になって読みました。(大学の図書館に置いてある源氏物語論とは一味違う下世話な感じが面白かったのかもしれません。)

特に印象だったのは、「六条御息所の敷地に建てられた」六条院で、「御息所の祟りが、なぜ、最も栄えた明石の君にはふりかからなかったのか」という疑問を呈し、明石の君が六条御息所に似ているという事実をあげ、「紫の上+女三宮 VS 明石の君という、六条院での構図はなんだか、藤壺と六条御息所の“代理戦争”のようにも思えるのである」と述べているところです。こんな見方もあったのかと目から鱗が落ちる気分でした。他にもそのような部分はたくさんありました。
想像だけで書かれているわけではなく、『源氏物語』以外の古典文学についても言及されています。
また、私は浮舟が嫌いだったのですが、この本を読んで印象が変わりました。
とても面白く読みましたが、卒論に引用することはしません(できません)でした。

大塚さんの本は他にもいろいろ読みました。
「なるほど!」と感心するところもあれば、「ちょっとそれは違うのでは…?」と首をかしげるところもありますが、だいたいどれも面白いです。

 

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河合隼雄著「源氏物語と日本人」
源氏物語論(特に女性論)は女性が書いたものの方が面白いように思います。(男性の書いた源氏物語論の中には読んでいて腹が立ってくるものもありますね。)
しかし、河合先生は高名な心理学者だけあって、『源氏物語』を心理学的に読み解いていてとても興味深いです。

私がすごいと思ったのは、「葵の上というと、気位ばかり高くて親しみのない女性、というイメージをもたれがちだが、はたしてそうであろうか。ある意味で言うと、葵の上は源氏を一番強く愛した-愛したいと願った-人と言えるのではなかろうか」というところです。

私は『源氏物語』の女性の中では、明石の君と葵上が好きです。
葵上を好きなのは、自分と同じで性格のきついところに共感したからだと思っていましたが、そうではなかったということに、この本を読んで気付きました。
河合先生は「葵の上は源氏が好きでたまらない。しかし、こんな源氏を愛することができるだろうか。顔を見て自分の想いを伝えようとする以前に、身体の方がこわばってしまう」とも書いています。
こんなに的確(だと私は思います)に葵上をとらえた本を、私は他に知らないです。
葵上の好きな相手に素直になれないところに、私は共感していたんだなぁ…

最近、岩波文庫から原文+注釈の新しい本が出ているので、そちらも読んでみようと思っています。

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