モロッコ旅行記の途中ですが、こちらを先に書きます。
毎年11月初めに兵庫県豊岡市で開催される「永楽館歌舞伎」を見てきました。
新大阪から高速道路に乗って、出石へ向かいます。
途中、西紀のサービスエリアでお昼休憩取りました。ここのパン屋さんの黒豆パンが美味しいです。(1個買って、幕間に食べました。)
出石街歩き
出石に到着してから、街をふらふら歩きます。
駐車場には観光バスが何台も止まっていてにぎわっていました。
天気が良く、葉っぱも色づきつつありました。
諸杉神社
御祭神は多遲摩母呂須玖神です。
神さびた雰囲気でした。
観光客が数人歩いていましたが、社務所は無人でした。
辰鼓楼
辰鼓楼の通り沿いにある喫茶店でぜんざいとコーヒーをいただきました。
雰囲気のある素敵な喫茶店で、お練りの写真や愛之助さんの押隈が飾ってありました。
お土産物屋さんに「コウノトリ育むお米」コーナーがありました。
手のひらサイズのカラフルなパッケージが可愛いです。
第十回 永楽館歌舞伎
永楽館は約350席しかないこじんまりとした芝居小屋です。
館内はほぼ枡席(座布団席)で椅子席が少しあります。脚の悪い方や、座布団に座るのが苦手な方は椅子席を頼むのが良いかと思います。
席につくと、ビニール袋、レインコート、雑巾のセットが置いてありました。むむむ…?
仙石騒動
ご当地出石のお家騒動を題材にした復活狂言です。
片岡愛之助さんが善悪2役早替わり、中村壱太郎さんが傾城とお殿様を2役早替わり、中村鴈治郎さんが捌き役、中村寿治郎さんと中村種之助さんが善の側のお侍でした。
神谷転(善役)の愛之助さんと仙石左京(悪役)の愛之助さんが1人2役でチャンバラをするのですが、どこで入れ替わってどこから出てくるのかを考えながら見るのも楽しいです。
幕間にお茶子さんがやってきて、「ビニール袋が2枚あります。1つに荷物を入れてください。もう1つに座布団ごと入ってください。その上からレインコートを着てください」と言われました。
念のため、雨コートも来ました。
前2列にはこんな姿になった観客がずらりと並んで座っています。
それを見て噴き出しもせずにお芝居する役者さんってスゴイなぁ。
休憩後、舞台には池があり、愛之助さんが水をまき散らしての(わざとですよね?)熱演でしたが、池は上手側にあったので私はほとんど濡れませんでした。
「思ってたほど水が飛んでこなかった」とほっとしていたら、種之助さんの立ち回りで水が飛んできました。油断大敵ですね。本水の雨も降っていました。
役者さんが客席を走り回ったりして、大サービスでした。
最後は悪が裁かれ、善が復活してめでたしめでたしなお話でした。
弥栄出石賑
上方歌舞伎の古式手打ちにのっとって役者さんが登場し、いつもの口上とは趣向を変えての劇中口上がありました。
手拭巻きもありました。(私はとれませんでしたけど。)
口上が終わってから所作事「元禄花見踊」です。
永楽館でもお米(新米です)を売っていたので、買ってみました。
美味しかったですよ。
この日の着物
錦秋名古屋顔見世で着たのと同じ吹き寄せ柄の小紋と銀杏の帯です。襦袢はクリーム色に桜の花びら模様です。
半衿はピンクのハート柄、帯揚げは飛び梅の絞り、帯締めは白に紅色のアクセント付きにしました。
車内でうとうとしてしまったため、襟に少しファンデーションがついてしまいました。
ガード加工をしてあるので、たぶんきれいにしてもらえると思います。